どうも、かがみです!
本日は、鎌倉仏教について書かせていただきたいと思います。
宗教史は苦手な方も多いとは思いますが、
避けては通れない分野なので一緒に頑張りましょう。
それでは鎌倉仏教について要点を絞ってまとめていきます!
概要
鎌倉仏教とは末法思想を背景に平安末期〜鎌倉時代にかけておこった仏教の革新運動のことです。
その中でも鎌倉新仏教と呼ばれる6つの宗派が試験では主に問われる箇所になります。
鎌倉新仏教
浄土宗
開祖は法然(1133〜1212)。
総本山は京都にある知恩院。
浄土宗は「南無阿弥陀仏」とひたすら念仏を唱えれば必ず救われるという
専修念仏を基本理念としました。
また『選択本願念仏集』は九条兼実(自身の日記『玉葉』で有名)の求めにより浄土宗の教えを説いた法然の著。
その選択本願念仏集に対して、華厳宗の明恵は『摧邪輪』の中で法然を批判しました。
浄土真宗(一向宗)
開祖は親鸞(1173〜1262)。
総本山は京都にある本願寺。
親鸞は法然の弟子で、悪人(あくにん:煩悩まみれの人位のイメージでOK)こそが救われるという悪人正機説を基本理念としました。
また親鸞は『教行信証』で真実の仏身などを説いています。
弟子の唯円は、親鸞の口伝に対して間違った解釈が多いことを嘆き『歎異抄』を書きました。
時宗
開祖は一遍(1239〜1289)。
総本山は神奈川県にある清浄光寺。
時宗は念仏を唱えながら踊る、踊念仏を基本理念としました。
一遍は亡くなる前に著書や経典を焼いてしまったため、一遍の直接の著書は残っていませんが、
弟子たちがまとめた『一遍上人語録』が残っています。
日蓮宗(法華宗)
開祖は日蓮(1222〜1282)。
総本山は山梨県にある久遠寺。
日蓮宗は「南無妙法蓮華経」の七字の題目を唱えることを基本理念としました。
また日蓮は『立正安国論』で他の宗派を強く批判し、
正法である法華経を中心とすれば(立正)
国家も国民も安泰(安国)
と説いています。
余談ですが、日蓮は1260年に『立正安国論』の中で法華経を信じなければ、国内では内乱が起こり、外国から侵略を受けると説いたため、元鎌倉幕府第五代執権北条時頼(元寇で有名な北条時宗の父)から政治批判とみなされて伊豆へ流罪となりました。
しかしその後ご存知の通り
・1272年の二月騒動・・・北条一門の内紛
・1274年、1281年の元寇
と日蓮の予言通りになりました。
信じるか信じないかはあなt(以下略
臨済宗
開祖は栄西(1141〜1215)。
総本山は京都にある建長寺。
臨済宗は師から弟子への課題である公案を出し、それに対し答えていく問答を基本理念としました。
栄西は旧仏教派からの弾圧を避けるために『興禅護国論』で禅宗の本質を解きました。
臨済宗と曹洞宗は禅宗の一派で、臨済宗は主に公家や京都や鎌倉の上級武士たちに支持されました。
また南宋(今の中国)より臨済宗の僧
・蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)・・・建長寺を開く、北条時頼(第五代執権)の招き。
・無学祖元(むがくそげん)・・・円覚寺を開く、北条時宗(第八代執権)の招き。
の二人が来日しました。
曹洞宗
開祖は道元(1200〜1253)。
総本山は福井県にある永平寺。
曹洞宗はひたすらに座禅を行う只管打坐(しかんたざ)を基本理念としています。
(只管=ひたすらという意味です)
道元は『正法眼蔵』の中で自らの思想などを示しています。
今日の図解
以上、要点だけですが鎌倉仏教の鎌倉新仏教についてまとめさせていただきました。
まずは鎌倉新仏教についてまとめさせていただきましが、
鎌倉旧仏教については後日書かせていただきたいと思います。
今回も図解を使い、宗派による違いを意識しながら覚えてくださいね。
それでは本日の図解になります!
本日もお疲れ様でした。
ご質問等ございましたらお気軽にコメントやお問い合わせいただければと思います。
ありがとうございました^^
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