鎌倉幕府の成立を表でわかりやすく

どうも、かがみです!
本日は、鎌倉幕府の成立について書かせていただきたいと思います。

鎌倉幕府は三大幕府(鎌倉・室町・江戸)の最初となるので、
ここをしっかりと覚えることで他の幕府との比較で暗記も楽になります。

また今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台にもなる部分ですので、
是非勉強の息抜きに大河ドラマも是非見てみてください。

そんな鎌倉幕府の要点を絞ってまとめていきます!

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概要

鎌倉幕府は治承・寿永の乱(じしょう・じゅえいのらん)←いわゆる源平合戦!
で勝利した源頼朝が開いた武家政権です。

幕府の機構

征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)

元々は蝦夷征討を目的とした令外官(りょうげのかん:大宝律令制定後に新設された官職、関白や内大臣なども令外官)の一つ。

1192年に源頼朝が任命されてからは武家の棟梁の意味になりました。

余談ですが、今は諸説ある鎌倉幕府設立の年号の中で、
有名な「イイクニ作ろう鎌倉幕府」の1192年はこの征夷大将軍任命が根拠になっています。

執権(しっけん)

一言で言うと将軍の補佐役です。

2代将軍源頼家の時代からは政治の実権を握っています。

詳しくはこちらの執権政治のところで説明させていただきますので、
ここでは用語だけ頭の片隅にでも置いておいてください。

連署(れんしょ)

1225年に3代執権北条泰時が設置。

一言で言うと執権の補佐役です。

こちらも執権政治のところで説明させていただきますので、
ここでは用語だけ頭の片隅にでも置いておいてください。

評定衆(ひょうじょうしゅう)

1225年に3代執権北条泰時が設置。

幕府の重要政務や裁判などを合議するための役職です。

この評定衆こそが今年の大河ドラマのタイトルの由来にもなった
十三人の合議制が原型と言われています。

こちらも執権政治のところで説明させていただきますので、
ここでは用語だけ頭の片隅にでも置いておいてください。

侍所(さむらいどころ)

1180年に設置。
初代別当(べっとう:イメージは長官)和田義盛
御家人の統率や軍事を担当

公文所(くもんじょ)

1184年に設置。

初代別当(べっとう:イメージは長官)大江広元

財政や政務一般を担当

後に政所(まんどころ)に改称(1191年説が有力)

問注所(もんちゅうじょ)

1184年に設置。

初代執事(しつじ:イメージは長官)三善康信

訴訟や裁判を担当

京都守護(きょうとしゅご)

1185年に設置

京都の御家人を統率、朝廷と幕府間の交渉を担当

承久の乱後の六波羅探題(1221年)

鎮西奉行(ちんぜいぶぎょう)

1185年に設置

九州の御家人を統率

元寇後の鎮西探題(1293年)

奥州総奉行(おうしゅうそうぶぎょう)

1189年に設置

奥州(今の東北地方)の御家人を統率

御家人制度

御家人とは、ここでは将軍と主従関係(御恩と奉公の関係)を結んだ武士とのイメージを持ってください。

逆に御家人以外の武士を非御家人と呼びます。

またこのような土地を介した関係を封建制度と呼びます。

御恩(ごおん)

主君が家臣に与える恩恵。主に以下の2つを指します。

  • 本領安堵(ほんりょうあんど)・・・先祖伝来の土地の支配権を保障。
  • 新恩給与(しんおんきゅうよ)・・・功などに応じて新たに土地や職をもらうこと。

奉公(ほうこう)

御恩に対して、家臣が主君に奉仕する義務。主に以下の3つを指します。

  • 軍役(ぐんやく)・・・戦時には参戦する義務。
              鎌倉で何かあれば馳せ参じる「いざ鎌倉」という言葉も残っています。
  • 京都大番役(きょうとおおばんやく)・・・平時に朝廷を警護する義務。
  • 鎌倉番役(かまくらばんやく)・・・・・・平時に幕府を警護する義務。

守護・地頭

守護(しゅご)

一国に一人。主に御家人の有力者が任命されます。

任務は主に大犯三カ条(たいぼんさんかじょう)です。

大犯三カ条

  • 大番催促・・・京都大番役を誰にするかを催促することが出来る権限
  • 謀叛人の逮捕
  • 殺害人の逮捕

地頭(じとう)

荘園・公領ごとに一人。主に御家人が任命されます。

任務は土地の管理や治安維持、年貢の徴収などになります。

当初は平家没官領などに限定されたが、
承久の乱の後に朝廷の力が弱まったため、全国的に設置できるようになりました。

財政基盤

関東御分国(かんとうごぶんこく)

将軍の知行国のことです。

関東知行国(かんとうちぎょうこく)とも言い全国で最大9カ国ありました。

またここで言う関東とは関東地方ではなく鎌倉幕府のものという意味なので西日本にもありました。

関東御領(かんとうごりょう)

将軍の荘園のことです。

元々平家が所有し、朝廷に没収された平家没官領(へいけもっかんりょう)がや承久の乱以後の没収地が主体となっています。

公武二元支配

公武二元支配(こうぶにげんしはい)とは、
朝廷と幕府による二重支配とのイメージをしていただければと思います。

この「公」は朝廷、「武」は幕府を表しています。

今日の図解

以上が鎌倉幕府の要点をまとめた内容になります。

今回は少しボリュームが多い内容になっていますが、
鎌倉幕府に関してはこれだけは最低限押さえて欲しい内容になります。

一読していただいた後はスキマ時間を活用して、
図解を使って要点を覚えていただければと思います。

それでは本日の図解になります。

本日もお疲れ様でした。
ご質問等ございましたらお気軽にコメントやお問い合わせいただければと思います。

ありがとうございました^^

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