倭について書かれた中国の文献

どうも、かがみです!

本日は倭について書かれた文献についてまとめていきたいと思います!

今回は試験でよく問われる3つを主に紹介したいと思います。

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『漢書』地理志(班固)

はじめて倭人について書かれた歴史書は『漢書』地理志です。著者は班固。

内容は
楽浪郡(今の朝鮮半島)の海の先に倭人あり。百余国に分かれる。時に朝貢にやってくる。
といった感じです!

『後漢書』東夷伝(范曄)

次は『後漢書』東夷伝。著者は范曄。

内容は主に3つの段落に分かれていて
①建武中元二年(57年)倭の奴国が朝貢に来る。光武帝が印綬を授ける。
 印綬=金印「漢委奴国王」と書かれている。1784年に志賀島(福岡県)で発見。

②安帝の永初元年(107年)倭国王の帥升が生口(奴隷)160人を献上。

③桓・霊の間(2世紀後半)に倭国大乱が起こる

といった感じです!

「魏志」倭人伝(陳寿)

最後は「魏志」倭人伝。著者は陳寿。

帯方郡の海の先に倭人あり。三十国に分かれる。
 ※帯方郡=204年頃、楽浪郡の南部を分割して新設 三十国=『漢書』地理志では百余国

下戸(げこ:庶民)大人(たいじん:支配階級)に道で会えば草むらに入り両手を地につく。
 ※身分の差が存在している

女子を立てて王とする。名を卑弥呼という。鬼道を使い衆を惑はす。男弟あり。
 ※鬼道=呪術、占い

景初二年(239年)、大夫難升米を魏に遣わし「親魏倭王」の金印銅鏡100枚を賜った。
 銅鏡=三角縁神獣鏡の可能性が高い

卑弥呼の死後、男王を立てるが国乱れ卑弥呼の宗女の壱与という女性を王にして混乱が収束した。

といった感じです!

その他

これ以外にも
『宋書』倭国伝(沈約)
『隋書』倭国伝(魏徴)
などもあるのですが、こちらはまた後日書かせていただきますね。

本日の図解

ここまで長々と書きましたが、史料問題は苦手とする方が多い分野です。
もちろん内容も大事ですがキーワードで覚えてしまえば楽に攻略することができます。

問題形式にもよりますが、まずは史料中のキーワードから著書名を特定しましょう!
そうすれば時代背景が判るのでより解答に近づくと思います。

例えば、史料に楽浪と書いてあればその史料は漢書地理志と特定できます。
漢書地理志と判れば[ ]国との空欄補充問題が出ても、漢書地理志が最初なのに、旧の字が付く「旧百余」や小国が統一されていっているからこその百より少ない「三十」との解答は除外出来て、「百余」と解答ができます。
そのためには「百余国」「旧百余国」「三十国」のキーワードを最低限覚えておく必要があります。

同じように帯方とのキーワードから魏志倭人伝と特定出来れば、メインは邪馬台国の内容なので、
金印の文字を問われても奴国の名前がある「漢委奴国王」は除外出来て、「親魏倭王」と解答ができます。

それでは本日の図解になります!

本日もお疲れ様でした。
ご質問等ございましたらお気軽にコメントやお問い合わせいただければと思います。

ありがとうございました^^

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